Desktop VPNクライアント
履歴の消去
Desktop VPNクライアントでは、リモート接続してきた接続先PCのコンピュータIDを接続履歴としてこれを保持しますが、これを消去することができます。これにより、第三者に接続先PCのコンピュータIDの漏洩を防ぐことが可能です。
この機能を使用するには、「履歴の消去」をクリックします。

共有機能
Desktop VPN クライアントからDesktop VPN サーバーに接続する時、クライアントとサーバーの間で「クリップボード」や「ハードディスク」、「プリンタ」、「プラグアンドプレイデバイス」、「サウンド」の共有が可能となります。
クリップボードの共有
クライアントPCとサーバーPCの間でクリップボードを共有することができます。
これにより、「クライアントPCにあるファイルをサーバーPCへコピー&ペースト」や「サーバーPCにあるファイルをクライアントPCへコピー&ペースト」などの操作が可能となります。
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、「オプション」のボタンをクリックして、「Desktop VPNクライアントのオプション設定」ウィンドウを立ち上げます。その内の<Microsoftリモートデスクトップソフトウェアの設定>欄の「Windows XP以降に標準に付属しているmstsc.exeを使用」を選択して「OK」をクリックします。


次に、Desktop VPNクライアントの「共有設定」をクリックして、「共有設定」ウィンドウを立ち上げます。
「共有設定」ウィンドウ内の「クリップボードの共有機能を使用する」にチェックをして「OK」をクリックします。(デフォルト設定ではクリップボードの共有機能はオンになっています。)


ハードディスクの共有
クライアントPCとサーバーPCの間でハードディスクを共有することができます。
これにより、「クライアントPCのハードディスク内のデータをサーバーPCから閲覧及び編集する」ことが可能となります。
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、Desktop VPNクライアントの「共有設定」をクリックして、「共有設定」ウィンドウを立ち上げます。
次に、「共有設定」ウィンドウ内の「ハードディスクの共有機能を使用する」にチェックをして「OK」をクリックします。


以上の設定を行った後、Desktop VPNクライアントを起動して接続すると、サーバーPCのマイコンピュータからクライアント側のハードディスクを参照できるようになります。これにアクセスすることでクライアントPCのハードディスクを利用できます。
※ダイアログの「注意書き」にも記載されていますが、この機能は便利な反面、使い方を誤ると、ネットワークを経由したコンピュータウィルス・ワームなどの感染や、機密情報の外部流出の恐れがあります。十分に注意して下さい。
プリンタの共有
クライアントPCとサーバーPCの間でプリンタを共有することができます。
これにより、「サーバーPCにあるファイルをクライアントPC側のプリンタで印刷」することが可能となります。
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、Desktop VPNクライアントの「共有設定」をクリックして、「共有設定」ウィンドウを立ち上げます。
次に、「共有設定」ウィンドウ内の「プリンタの共有機能を使用する」にチェックをして「OK」をクリックします。
以上の設定を行った後、Desktop VPNクライアントを起動して接続すると、印刷時にサーバーPCからクライアントPCに接続されているプリンタを参照できるようになります。


プラグアンドプレイデバイスの共有
クライアントPCに接続したプラグアンドプレイデバイスをサーバーPC側と共有することができます。
これにより、クライアントPC側のプラグアンドプレイデバイス内のデータをリモート接続先のサーバーPC側で利用することが可能となります。
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、クライアント側PCで「リモートデスクトップ接続」を起動し、「オプション」をクリックしてリモートデスクトップの詳細設定画面に移ります。
※ 「スタートボタン」 > 「プログラム」 > 「アクセサリ」 > 「リモートデスクトップ接続」で起動することができます。



変更した設定を、「全般」タブの<接続設定>欄で「保存」しておくことで、接続の際に用いる設定にできます。(Desktop VPNクライアントの設定ではプラグアンドプレイデバイスの共有設定は行えません。)

以上の設定を行った後、Desktop VPNクライアントを起動して接続するとサーバーPCのマイコンピュータからクライアントPCに接続されたプラグアンドプレイデバイスを参照できるようになります。
これにアクセスすることでクライアントPCのプラグアンドプレイデバイスを利用できます。
サウンドの共有
サーバーPC側のサウンドをクライアントPC側で聞くことができます。
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、クライアント側PCで「リモートデスクトップ接続」を起動し、「オプション」をクリックしてリモートデスクトップの詳細設定画面に移ります。
※ 「スタートボタン」 > 「プログラム」 > 「アクセサリ」 > 「リモートデスクトップ接続」で起動することができます。

次に、「ローカルリソース」タブの<リモートコンピュータのサウンド>のプルダウンメニューを「このコンピュータで聞く」に選択し、設定を「全般」タブの<接続設定>欄で「保存」しておくことで、接続の際に用いる設定にできます。(Desktop VPNクライアントの設定ではサウンドの共有設定は行えません。)


以上の設定を行った後、Desktop VPNクライアントを起動して接続するとサーバーPCの音声をクライアントPCで聞くことが可能となります。
Microsoft リモートデスクトップ接続ソフトウェアの選択機能
Desktop VPNクライアントはリモート接続にWindows XP以降でサポートされているリモートデスクトップ接続ソフトウェア「mstsc.exe」をデフォルトで用いてリモート接続を行います。そのため、Windows XP以前のOSでDesktop VPNクライアントを利用するには、あらかじめMicrosoft CorporationのWebサイトで「mstsc.exe」をダウンロードしなければなりません。このようなユーザーのために、Desktop VPNではクライアントでリモート接続の際に、この「mstsc.exe」を自動的にダウンロードして接続に使用する補完機能があります。
Microsoft Corporation のWebサイトから自動的にダウンロードした「mstsc.exe」の使用
(OSがWindows XP以前のユーザーが対象)
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、「オプション」のボタンをクリックして、「Desktop VPNクライアントのオプション設定」を立ち上げます。

次に、<Microsoftリモートデスクトップソフトウェアの設定>欄の「インターネット上のMicrosoft Corporation のWebサイトから自動的にダウンロードしたmstsc.exeを使用」を選択して「OK」をクリックします。

これにより、自動的にダウンロードした「mstsc.exe」を用いてDesktop VPNを使用することができます。
すでにダウンロードした「mstsc.exe」の使用(詳しい知識をお持ちのユーザーが対象)
この機能を使用するには以下の設定を行います。
はじめに、「mstsc.exe」への絶対パスを取得します。
次に、「オプション」をクリックして、「Desktop VPNクライアントのオプション設定」 ウィンドウを立ち上げます。

その内の<Microsoftリモートデスクトップソフトウェアの設定>欄の「インターネット上のMicrosoft CorporationのWebサイトから自動的にダウンロードした「mstsc.exe」を使用」を選択して「OK」をクリックします。

これにより、別途ダウンロードした「mstsc.exe」を用いてDesktop VPNを使用することができます。